風営法専門の行政書士が、秋葉原(千代田区外神田某所)のコンカフェ・メイドカフェの風俗営業許可を申請した件

前年の10月頃から風俗営業許可の取得の件でご連絡をいただき、取得についていろいろと計画をしている間に、管轄の警察署(万世橋警察署)から接待の指摘があり、早急に風俗営業許可の取得を進めなければいけな、ということで風俗営業許可の手続きを行っていきました。

風俗営業許可を取得していないメイドカフェ・コンカフェに対する警察署の対応は厳しくなっている

秋葉原で飲食店を営業している方によれば、2021年から特にメイド・カフェ、コンカフェに対する警察署の対応が厳しくなり、客引き行為や接客について「風営法」の適用をしてくることが多くなった、とのこと。
秋葉原でのメイドカフェ・コンカフェは、もはや風俗営業許可が絶対必要!?風営法専門の行政書士が解説
今まで通り営業を行ってきたお店が、ある日警察署の担当者に風営法違反で指摘される、ということが頻発しているとのことです

そのため風俗営業許可の取得を目指すのですが、最初から風俗営業を行うつもりで店舗を賃貸しているわけではないので、いざ「風営法」通りに手続きをする際には、近くに保全対象施設(風俗営業を制限する施設)があるケースも多く、その結果長年営業を続けてきたその店舗で「風俗営業ができない」ということがちらほらあります

風俗営業をスタートするまでの作戦を行政書士が立案

今まで飲食店営業許可のみで行ってきた営業が、今後は風営法が適用されるということで
特に下記の点について注意するつ必要がります。

風俗営業許可申請に備えて行うこと

●周辺地域の調査
●店内の構造設備の調査
●店舗所有者への説明
●店舗スタッフへの風営法の教育

風俗営業を行うを行う店舗の周辺地域の調査

千代田区外神田は広く商業地域が広がっておりますが、
公園や学校、図書館、その他急に認可保育園がビルの一角に出来上がることもあるので、注意が必要です


以前は風俗営業許可が取得できた場所であっても手続きの時に認可保育園が出来ているため許可が取れなくなってしまった!というケースがこの頃頻発しておりますので丁寧に店舗周辺地域を確認していきます。

※※※
保全対象施設があると風俗営業ができないことがあります。詳細はこちらのページをご確認ください。

風俗営業をするならチェックすべき6の保全対象施設。地域の風営法条例も必ず確認しましょう。

店内の構造設備の調査・・・風営法の要件をクリアしているか行政書士が確認していく

例えば、風俗営業では1メートル以上のもので「客室内の見通しをさえぎるもの」は客室内に設置することが出来ません。その他照明のスイッチに調光器(スライダックス)があったり、外から簡単に店舗内部を見ることが出来る場合は風俗営業を行うことが難しくなります。店内の構造設備についても風営法上のクリアすべき要件があるのです。

手続きの前にあらかじめ店内を確認し、要件を満たしていない箇所については工事等を行っていただいてクリアしていきます。

※※※
風営法のクリアすべき要件は下記をご覧ください。

店舗建物の大きさは?高さは?明るさは?風俗営業の構造・設備要件をチェック!

店舗所有者への説明( 風俗営業をこれから行うことを報告 )

店舗の所有者は「メイドカフェ」や「コンカフェ」を行うという約束で店舗を賃貸しましたが、「風俗営業」を行うことを前提とせずに店舗を賃貸しているケースがほとんどです。

それは警察署の「風俗営業許可取得の要請・指導」が、賃貸の契約締結当時は予想されていなかったからです。

そのため以前は店舗を賃貸していた場合であっても、「今後は警察署の指導で、風俗営業許可を取得して営業を行うことになりました」ということを店舗所有者に報告したとき、「風俗営業を行うなら貸せない」といったケースが度々起こっています。

ポイントとしては「風俗営業許可を取得しても、『今までの営業をなんら変わりません』」ということをわかってもらうことです。「メイドカフェ、コンカフェは時代とともに風営法の範疇にある営業となってしまった」ということを、どう店舗所有者に理解してもらうのか、というのが大きなポイントであると思います。

店舗スタッフへの風営法の教育( 行政書士が風営法の研修資料を作成 )

今までは「アイドル」としてのみ活動していたキャストの子たちについて、今後「風営法」が適用されます。
もちろんメイドカフェ・コンカフェのマネジメントについても「風営法」が適用されます。


今まで従業員名簿の備え付けや18歳未満の立ち入り禁止、管理者の選任等をふくめ、改めて「風営法」について、経営者とスタッフ間で理解する必要があります。

行政書士が万世橋警察署へ風俗営業許可申請、その後構造検査を経て許可証の発行へ

この度の風俗営業許可は、店舗が外神田、管轄の警察署は「万世橋警察署」です
1日で測量、図面作成を含めた資料作りを完成させ万世警察署へ手続きに向かいますが、東京都内の警察署はいきなり手続きに行くことを嫌がるところがちらほらあります。

万世橋警察署も忙しそうな警察署なので、あらかじめ来署の日時を電話でうかがった方が良いかもしれません。

数週間後に構造検査(提出した資料と店舗が同一であるかの確認等)があります
東京都の場合、多くが警察署による構造検査と同日に、消防署の確認、役所の店内の確認が行われます。

特に問題が無ければ、構造検査から数週間で許可証が発行されます

現在メイド・カフェ、コンカフェを営業されている方で、
今後風俗営業許可の取得を考えられている場合は、
本ページを参考にしていただければと思います。

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