生活安全課の対応に備える

スムーズに進めるには、「知識」「経験」「判断力」があるとベストだけれど・・・

風俗営業許可を取得するには、営業をするお店を管轄している都道府県公安委員会に、「風俗営業許可を取得させてください!」という手続きをしないといけません。
それは、ご存知かもしれませんが、全て書類で行われます。口頭で「お願い!」といっても出してくれることはありません。書類の内容によって、「私は風俗営業許可を取得することのできる者なんです!」ということを証明します。

その書類を提出するのは「都道府県公安委員会」の窓口となっている、各警察署にある「生活安全課」です。警察署は、営業をするお店を管轄している警察署となります。

生活安全課は、申請者にとって「安全か」??

生活安全課の担当者の方も、いろいろな方がいらっしゃいます。
よく「ローカル・ルールがある」というお話を聞きますが、確かにそのように感じることもあります。その地域の条例やその他その地域に当てはまる法律なんかもあり、独特なやり方だなあと感じることもありますが、生活安全課の担当者の方の知識、経験、性格によるところが大きいと感じます。

しかし、そのような状況の中でこれから許可を取ろうとする人、そして生活安全課、公安委員会に共通なものがあります。
それは「法律」です。
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」をはじめ関係する法律・条例は全ての者にとって、共通のルールです。
その上で、どのように書類を作成し、収集して、証明していくか、そのスケジュールをどのように設定していくか、そこがポイントになります。

ただ、生活安全課の担当者により、予期せぬ書類を請求されたり、書類の記載内容についてのリクエストがあるることもあります。
そういった場合に備えた時、いざ手続きの前までにどのように準備をしておいたほうがいいのでしょうか?

必要なもの、まずは「準備」

何はともあれ、下準備は必ず必要です。
「知識」「経験」「判断力」があれば、イレギュラーなことがあったり、そういった対応を生活安全課の方がした場合にもあ、ある程度対応できるはずです。
しかし、風俗営業許可の手続きを何度もしている方というのは、専門家以外になかなかいないはずです。
ですから、まずは下準備をします。
風俗営業許可に必要な法律のチェックなどいろいろありますが、まずは下記の項目を徹底して調査・準備してください。


許可の要件をチェック。特に場所的要件には要注意。その他構造・設備要件、人的要件ももちろん確認。


必要な書類をくまなくチェック。特に「他の書類を作成・収集するのにまず必要な書類」「取得するのに時間のかかる書類」は、まず先にチェックする。必要ないものまで揃える必要はない。


生活安全課の姿勢・対応。まずは挨拶に行く。どこでどのような営業をするか、書類の作成上の注意、営業をする地域について制限を与えている法令はあるのか、などを聞くと良い。そういったやり取りを通じて「書類作成上の必要な情報」が手に入るのと同時に、担当者の方の姿勢・性格・親切かどうか、そんなことも少しはわかる。

上記のうち、1、2は時間かけてある程度分かることもありますが、時間をかけてもなかなかわかりづらいこともあります。だから3の実際に生活安全課を訪れ質問をするのですが、この時「?」なことがたまにあります。それは「法令に根拠のないことを要求される」ということです。法令にはどこにも根拠のない書類の請求、書類の作成の仕方、これがそこまで負担のないことであればいいのですが、例えばオープンまで時間がない場合で、申請手続きをするまさにその日に「こうつ作ってください」「これを用意してください」となるのは、なかなか負担ではないでしょうか?

ですから、「自信がない」「不慣れだ」という方は、必ず上記の3つを行ってください。

書類は「わかりやすい」が一番

申請する書類は、「許可申請書」「営業方法を記載した書類」や行政から取り寄せる資料(住民票、身分証明書、登記されてないことの証明書)以外は
書式がありません。つまり自分で作成していかなければなりません。それは生活安全課や公安委員会の担当者にとって、理解しやすい内容であるか、理解しにくい内容であるかは、「自分自身」にかかっています。

理解しにくい場合ですと、もちろん「やりなおし」を命ぜられることもあります。
自分で作った書類でもって、「法律上のルールは全て守っていますよ」ということを証明するわけですから、それがはっきりしない、わかりづらい書類では担当者の方も判断がつきません。

とにかく、書類はわかりやすい、だれでも理解できるものを目指しましょう。