【事例で解説】ナイトタイムエコノミーを取り入れたキャバクラ・ガールズバー・スナック等風俗営業1号店の集客戦略

日本政策投資銀行のレポートでは、観光庁の定義としてナイトタイムエコノミー(NTE)を「18時から翌朝6時までの活動を含む広い夜間の経済活動」とし、観光客の宿泊誘因・消費額の底上げ・地域コミュニティ形成などの効果が展開されています。

またニッセイ基礎研究所は、2022年12月の「バー・ナイトクラブ」での訪日客決済額が2019年同月比2倍になったデータを示し、バー・ナイトクラブ等の夜の飲食がインバウンド支出の成長分野であることを指摘しています。

つまり、キャバクラ・ガールズバー・スナックは、政策上もデータ上も「ナイトタイムエコノミーの主要プレイヤー」になりうる、という前提があります。

そこで本記事では、ナイトタイムエコノミーを取り入れたキャバクラ、ガールズバー、スナック、コンカフェなどの風俗営業1号店の事例を挙げてどのような集客が行われているのかご案内していきます。

(キャバクラ、スナック、ガールズバーオーナー必見!)観光客がお金を落とす“夜の街”の作り方:ナイトタイムエコノミー成功パターン5選

スナックを軸にしたツアー化の事例

オンラインスナック横丁「夜のスナックツアー」

オンラインスナック横丁が運営する「夜のスナックツアー」は、新橋から始まり、浅草・上野など6エリアに拡大している外国人向けスナックはしごツアーです。

Travel Voiceは、英語ガイドが同行し、複数のスナックを回りながらママ・常連との交流やカラオケ体験を提供する「Japanese snack bar hopping tour」が、ディープな日本体験として人気を集めていると紹介しています。

自店への転用ポイント

  • 「1店舗完結」ではなく、複数店を束ねた“はしごツアー”の一角になる
  • 英語話者のガイド/通訳と組み、ルール・料金を事前説明することで「怖くないスナック体験」を売りにする。
  • 予約・決済はOTAや専門サイト側で完結させ、店舗は接客に集中する

スナック街を“まちのブランド”にした事例

宮崎市ニシタチ「スナックプライド」

A.T.カーニー出身のコンサルタントらが関わったプロジェクトとして、宮崎市・ニシタチの「スナックプライド/スナック入口」プロジェクトがあります。

Agenda-noteの記事では、老舗スナック街を「まちの文化資産」と捉え直し看板・マップ・Web発信等を通じて“スナック初心者にも開かれた歓楽街”として再ブランディングしたプロセスが詳述されています。

自店への転用ポイント

  • 個店で頑張るのではなく、商店街単位でのブランドづくりに参加する。
  • 共通マップ・共通ルール(明朗会計・チャージ表示など)を整備し、「知らない人でも入りやすいスナック街」というポジションを取る。

熊本市「旅とスナック」プロジェクト

HISと博展、熊本市などが連携した「旅とスナック」プロジェクトでは、スナックを「第二の観光案内所」と位置づけ、観光客と地元住民が出会う拠点として再定義しています。
PR TIMESでは、地元の情報を教えてくれるママの存在を活かし、夜の飲食を観光案内・交流の機能とセットで設計したナイトタイムエコノミー施策として紹介しています。

自店への転用ポイント

  • 店の公式サイトや店内POPで、「観光・グルメ・地元のこと、ママに何でも聞いてください」と明示
  • 観光協会・DMOと連携し、観光パンフレットや地図を店内に置く

ガールズバーがインバウンド対応でナイトタイムエコノミー化する例

すすきの「Bunny’s Bar MILLION」

札幌・すすきののガールズバー「ミリオン」は、自社サイトで「海外からのお客様にも安心のサービス」として、①通訳スタッフ常駐、②料金・ルールの事前説明、③英語メニュー完備を打ち出しています。

多言語対応ガールズバーの一般的傾向

目黒区の情報サイトでは、多言語対応のガールズバーが外国人向けの特別メニューや日本文化体験プログラム(日本酒の飲み方・居酒屋マナーなど)を提供し、観光客との異文化交流の場になっている事例が紹介されています。

インバウンド向けナイトビジネスの記事(BrancPort税理士法人)でも、ナイトタイムエコノミーの成功要因として「多言語対応」「料金の明示」「デジタルマーケティングによる集客」が強調されています。

自店への転用ポイント

  • HP・SNS・店内POPを英語+少なくとももう1言語で整備
  • 入店前に「1セット◯分/◯円」「サービス料◯%」「指名料◯円」を見せる
  • Google マップ・Tripadvisor 等に公式情報を登録し、“ぼったくりではない店”であることを数値と口コミで証明

キャバクラ・ホステスクラブをツアー化する動き

ホステスバーを観光商品として売る例

Tripadvisorでは、歌舞伎町のホステスバー「Origin」がナイトライフカテゴリで高評価の観光スポットとして掲載され、外国人客の口コミを集めています。

さらにGetYourGuideには「Hostess Bar Tour – ORIGIN Tokyo Entry Ticket」として、ホステスバー体験をツアー商品化したプランが掲載されており、英語・中国語・日本語対応のスタッフが案内することが明記されています。

自店への転用ポイント

  • OTAやツアー事業者と組んで、**「キャバクラ体験プラン」「VIPホステスクラブ+カラオケ」**を商品として造成
  • 料金・ルールを事前にパッケージ化(時間制+飲み放題+サービス料込みなど)し、**“追加請求が出ない安心プラン”**として売る
  • ツアー側に「英語ガイド」を任せ、自店は接客と空間価値の提供に集中

まとめ:夜の街×ナイトタイムエコノミーで何をすべきか

上の事例に共通するのは、単に「夜遅くまで営業すること」ではなく、下記の3つの軸です。

ツアー化・パッケージ化スナックは「はしごツアー」やホテル宿泊プランとセット化
キャバクラ・ホステスクラブは「ガイド付き体験」「VIPナイトアウト」として商品化
多言語対応と明朗会計英語メニュー・多言語スタッフ
料金・ルールの事前提示で“ぼったくり不安”を消す
地域・他業種との連携商店街・観光協会・ホテルと組んで「歓楽街全体のブランド」を作る
ママ・キャストの“おもてなし”を「まちの案内所」として位置づける

これは観光庁や地方自治体のNTE施策が重視する「夜間の回遊性向上」「多言語対応」「OTA・デジタルを活用した情報発信」とも完全に一致しています。

キャバクラ・ガールズバー・スナックがナイトタイムエコノミーの主役になるためには、


「個人店の“閉じた夜遊びの場”」から、
「地域とつながる体験型コンテンツ」
 へと設計を変える
こと

がカギです。

そうした一歩が積み重なるとき、
あなたのキャバクラ・ガールズバー・スナックは、
「たまたま入る店」ではなく、
「この街に来たら、必ず行くべき夜の目的地」へと変わっていきます。

ご質問等ございましたらいつでもお気軽にご連絡くださいませ。

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